2013年 08月 30日

音語り

映画監督小津安二郎の生誕110年を記念して8月13日から10月29日まで六回に
わたって、映画作品の音語りが横浜そごうシーガルシアターで開催されています。
映画作品を音楽と語りで表現するとは、いかなるものなのか興味があって先日行
ってきました。
30度を超える真夏日にもかかわらず、会場は満席です。
舞台の上にはピアノが一台、マイクと椅子がひとつ。
やがて、スポットライトの中ジャズピアニストの松本峰明さんが登場し、静かに
「夏の思い出」を演奏。その後朗読の中井貴恵さんが濃紺の絽のきものも姿で登場
です。舞台は凛とした、しかし柔らかな空気に包まれます。
女優というものは、そこにいることによって空気を変えるものなのでしょう。
幼なかった頃、小津監督に可愛がられた思い出トークなど小津監督の人となりが伝
わる楽しい話のあと、いよいよ映画作品「おはよう」の朗読です。
映画は視覚的に感じるところが多いけれど、朗読という聴覚を通して伝えるの大変
なことと思われます。
経済成長期の戦後日本の何軒かの家族たちの物語「おはよう」。
状況背景を語りで、それぞれの家族の男、女、子ども、老人、すべてを声と話し方
で演じ分ける。性格から表情まで想像させてしまうところはさすがです。

9月17日 「秋日和」・10月29日 「秋刀魚の味」が開催です。
興味のある方はいらしてみてください。

実は、中井貴恵さんはグリーンサムで魔女人形をたくさんお求めいただいている
お客さまです。
店にいらっしゃる時の気さくな感じとはまた違った中井貴恵さんに、プロのかっ
こ良さを感じました。
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# by gt-toyoko | 2013-08-30 18:53 | 最近あったこと
2013年 08月 05日

メタセコイア

蝉の木?
自宅から店までいろいろな道を歩いて通いますが、木々が多い道を通るのが好きです。
今朝は少し遠まわりして山手のイタリヤ山庭園内を抜けることにしました。
ここは、ブラフ18番館で石川町駅から一番近い山手西洋館のひとつです。
山手側からの門を入ると、メタセコイアの高い円錐形の並木が直立し緑陰が涼しげです。
じっさい、この並木道はどんなに暑い日でも冷風が通り、明るい緑色の葉とともに、つかの間暑さを忘れさせて
くれます。
メタセコイアは杉科の落葉高木で羽のような形状の葉は、針葉樹のトゲトゲした印象はなく、柔らかくやさしく
垂れ下がっています。
そんな枝のほとつに、茶色で球形の実のようなものが幾つも成っているのを発見。
近くによってよく見ると、木の実に見えた丸っこいものはなんと蝉の脱け殻でした。
それにしても、一つの枝にこんなにもたくさんの脱け殻が集まるという事はよほどこの枝は蝉の羽化に適した
条件を備えているのでしょうか。
木の根元に目をやると、まるで棒で地面をさしたかのような穴が、あちこちに開いて蝉の幼虫が地中から這い
出た様子がうかがえます。
蝉は地中で幼虫として7年間過ごし、地上で羽化し成虫となって子孫を残した後は5〜7日で死ぬと言われます。
夜中幼虫は地上に出て羽化する場所を10〜20分かけて決めるそうです。
ここぞと思った場所は、どの蝉にとっても同じだったということなのでしょうか?
蝉時雨を日傘で受け止めながら、今日も暑い一日が始まります。
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# by gt-toyoko | 2013-08-05 15:47 | ハーブ・自然
2013年 06月 22日

クローブピンク

前回に引き続き、カーネーションの原種クローブピンクについて。
店前のクローブピンクが咲きましたので写真をお届けします。
普通のカーネーションはほとんど無臭なのに、この原種のカーネーションは花に顔を
近ずけると本当にクローブの香りがするのです。
現在のカーネーションは花の大きさや色を重視して改良を重ねるうち香りを何処かに
忘れてきたのかもしれません。
カーネーションの話でもう一つ。
十字軍戦争の頃、勇敢な騎士オランドを愛したマルガリータは婚約のお守りとして、
白いカーネーションを鎧の胸当てにさした。一年後彼女の元に届いたオランドの遺体
の胸から一筋の白い花と彼女の髪の束が見つかり、その花は血で赤く染まっていた。
彼女はその花を大切にしまっていたがある日、種を見つけ毎日水と涙をやっている内
芽が出て、咲いた花の花びらはふちは白く中は赤かったという。
この家の家長はこれに感動し赤白まだらのカーネーションを家紋にしたということです。
                  クローブピンクなのに花の色は紅
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# by gt-toyoko | 2013-06-22 18:55 | ハーブ・自然
2013年 05月 12日

カーネーション

母の日の花
今日は母の日ですね。
花屋さんの店先には色とりどりのカーネーションがあふれています。
カーネーションという名の由来は、恋人たちが二人の心と身が結ばれる印として冠に編
んだこと(コロネーション=戴冠式の意)からきていると言われます。
カーネーションの最も古い原種はクローブ・ジロヴァ、その名の通り花はクローブの香
りがし、シーザーの時代にスペインで発見されました。
この頃スペイン人は飲み物にスパイスとして入れていたようです。
ローマ人もまたこれを栽培して祝いの花冠や花輪を編んだといわれます。
その後多くの植物と同様、ローマの移民がイギリスにもたらしたとされ、中世には上流
階級のあいだで大変愛され親しまれました。
多くの絵画にも描かれ、刺繍や織物、装飾品のデザインにも多く用いられたことからも
その人気のほどがうかがわれます。
西欧では、昔から乾燥した花びらはポプリ、匂い袋、クッションに用いられました。
母の日の贈り花となったのは1907年、ボランティア活動に一生を捧げた母の命日に
アンナ・ジャービスという女性がカーネーションを配ったのが始まりと言われています。

当店前の鉢にはローズマリーと一緒にカーネーションの原種クローブ・ピンクを植えて
あります。毎年母の日の前後花を咲かせますが、今年はまだ咲いていません。
開花して、その香りをかぐと本当にクローブそっくりの香りがするのです。
古代ヨーロッパの人たちが飲み物に入れたり砂糖ずけにしたりして、その香りを楽しん
だということがうなずけます。

花が咲いたらまたブログでご紹介しましょう。

# by gt-toyoko | 2013-05-12 17:29 | ハーブ・自然
2013年 04月 24日

魔女祭り Beltain

ベルテインの祭りは春迎えの祭で、ケルトや北欧の火の祭りでもあります。
魔女が春を連れてくると言われ、四月三十日の夜ドイツのブロッケン山に魔女たち
は集い祝います。
ドイツの文豪ゲーテの「ファウスト」にも魔女祭り『ヴァルプルギスの夜』の様子
がえがかれています。
私も数年前、ファウストの舞台となったシールケの魔女祭りに参加しました。
男も女も、子供も大人も魔女や悪魔、森の精のふん装で大きな森の公園に集まり、
ビール片手に焼きソーセージをかじりながら、古い時代の劇を見たり音楽をきいた
りして過ごします。
夕刻から始まる祭りは、夜の12時には広場に積まれた大きな薪の山に火がつけられ、
それと同時に魔女たちはいっせいに大きな奇声をあげて、クライマックスを迎えます。
暗い夜空に燃え登る炎が天空を焦がし、炎で高揚した人々はこの年の春を迎えられた
歓びを実感して、満ち足りた気分でそれぞれの家路につきます。

シールケのすぐそばの村ヴィオニゲローデの山頂に小さな美しい古城があります。
2、3年前からそのお城で魔女祭りを催しているそうです。
お城というロケーションでの魔女祭りも素敵でしょうね。

さて、毎年この時期そわそわしている人は周りの方にいませんか。
4月30日ほうきがなくなっているお宅はもしかして・・・!?
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# by gt-toyoko | 2013-04-24 15:11 | 魔女のこと
2013年 03月 31日

芥川賞受賞作「abさんご」

ことしの芥川賞受賞作は75歳という史上最高年齢の黒田夏子女子。
テレビで見る受賞映像では飾り気のない美しい方でした。
ひらがなの多い横書きの文章が話題になっていて、75歳とひらがなの横書き文というのに
興味をそそられ、読んで見ました。
ひらがなが多い文章なのと、固有名詞がほとんど使われていないので、読みにくいのは確か
であります。
固有名詞がないのでなんとなく輪郭はぼけるけれど、存在感はかえってはっきりと香り立つ
ように美しい世界がうかびあがってきます。
無重力的な香りに似た感覚の不思議な文章です。
縦書きの「鞠」「虹」「タミエの花」の短編三作品も読みごたえのある作品です。
すごい作家さんと思います。
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# by gt-toyoko | 2013-03-31 22:31
2013年 01月 14日

コンニャク作り

南伊豆に住む友人から、コンニャクの作り方レシピとコンニャク芋が送られてきました。
コンニャク芋を見るのも初めて。
もちろん作るのもはじめて。
とにかく美味しいから作ってみて!とメッセージが入っています。
食いしん坊としては是非作らなければっ!
と云う訳でコンニャク作りに挑戦です。

*まず、コンニャク芋をよく洗い親指大に切り水とともにミキサーにかけます。
 芋はカットすると淡いピンク色でなかなか良い香りがする。
*どろどろにした芋を大鍋に入れて適量の水を足して火にかけ、よくかき混ぜます。
 量が相当多いのと重いのとで、焦げないように混ぜるのが大変。
*火が入った芋に、お湯で溶いた苛性ソーダを入れて手早くだまが無くなる迄かき混ぜます。
 素早くしなければならないので、この作業がことのほか大変。かなり疲労困憊。
*半透明に滑らかになったら、型に入れてかためます。
 ここで、やっとやれやれと云う感じ。
*大鍋に湯を沸かし、型にかためたコンニャクを適量にカットして、鍋にいれ煮ます。
 コンニャク独特の匂いが漂い、コンニャクが出来上がる実感を感じる。
*出来上がったコンニャクを水につけて出来上がり。

さて、夕食はわさび醤油で「刺し身」。そして鶏肉、ニンジン、ゴボウと煮物にしました。
まあ、ほんとうに友人が云う通り、味、食感共に今迄食していたコンニャクは何だったの?と
思う程に美味しい出来ばえでした。

それにしても、イノシシでも食べないというコンニャク芋を、美味しく食べられるように工夫
して、このように不思議な食べ物に仕上げた先人の知恵に頭が下がります。
コンニャク芋はシュウ酸カルシュウムのエグ味が強く別名「毒芋」とも呼ばれ、火に通さずに
生で口にしたり素手で芋に触ったりするとチクチクして、大変なことになります。
と、聞いていたにもかかわらず、好奇心に勝てず火を通してすぐに試食して私は口がカユカユ
になってしまいました。
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# by gt-toyoko | 2013-01-14 17:23 | 料理・食
2012年 12月 16日

山手西洋館のクリスマステーブル

山手西洋館クリスマス
横浜山手では1 2月1日から25日まで八館ある西洋館で「世界のクリスマス テーブル 」という
テーマで展示が行われています。
国によってどのようなXmasテーブルが展開されるか興味が湧きますね。

さて八館のうち六館をご紹介して、今回は「イギリス館と「山手111番館」二館で最終です。
「横浜市イギリス館」のテーマ国はやはりイギリスです。
港の見える丘公園内に建つコロニアルスタイルの風格ある西洋館は、英国総領事館公邸として
建築され、玄関脇には旧英国総領事館邸の由緒を示す王冠入りの「GRIV1937」が取りつけら
れた重厚な建物です。

ホールのテーブルは簡素ながらイギリスらしい伝統と風格を感じる明るく、居心地よいコーディ
ネートとになっています。
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同じく、「港の見える丘公園」内にある「山手111番館」はスパニッシュ様式の西洋館で、こち
らのテーマ国はデンマークのテーブルです。
デンマークが生んだ作家アンデルセンの「人魚姫」と「マッチ売りの少女」を題材にコーディネ
ートです。
願い叶わぬまま天国に召された二人の願いが叶うなら、そしていつの時代にも夢を持ち夢を叶え
るというメッセージが込められているそうです。
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山手西洋館の世界のクリスマステーブルいかがでしたか。
八館それぞれ回って見て、どのテーブルも家族への愛と平和への願いが込められたメッセージ
を感じました。
冬枯れの中、落ち葉をサクサク踏みしめながら散策する洋館めぐり。
忙しい師走ではありますが、こんな豊かな時間も魔女の過ごし方かもしれません。

# by gt-toyoko | 2012-12-16 18:54 | 元町近辺情報
2012年 12月 12日

横浜山手西洋館クリスマス

横浜山手では1 2月1日から25日まで八館ある西洋館で「世界のクリスマス テーブル 」
というテーマで展示が行われています。
国によってどのようなXmasテーブルが展開されるか興味が湧きますね。

前回、2回に渡り四館ご紹介しましたが、今日は「エリスマン邸」と「山手234番館」
をご案内します。
エリスマン邸は当店横の道を「ジェラール水屋敷地下貯水槽」を左手に見てまっすぐ、
坂が少々きついですが元町公園の中にあります。
こちらのテーマ国はクロアチア。

アドリア海の紺碧を基調に、白いバラは聖母マリアの象徴でしょうか、ブルーと白の
エレガントなテーブルコーディネート。
聖夜の厳かな雰囲気に身が引き締まります。
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「エリスマン邸」の向かい側、道を渡ると「山手234番館」があります。
こちらは、もうひとつのクリスマス「シンタクラース」という副題でオランダの子供
たちが心待ちにしているシンタクラースがテーマです。
木製のトナカイが入り口でお出迎え。
階段にはオランダの子供たちなら誰でも知っているという童謡の歌詞が
チョークで書いあって、子供たちが階段を上りながら歌う様子が想像できます。
暖炉がある部屋は色彩にあふれ、子供たちの喜ぶ声が聞こえてきそうで、足を踏み入
れるとワクワク感が広がります。
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# by gt-toyoko | 2012-12-12 19:08 | 元町近辺情報
2012年 12月 08日

横浜山手西洋館クリスマステーブル

横浜山手では1 2月1日から25日まで八館ある西洋館で「世界のクリスマス テーブル 」
というテーマで展示が行われています。
国によってどのようなXmasテーブルが展開されるか興味が湧きますね。

前回「外交官の家」と「ブラフ18番館」をご紹介しましたが、今回は「山手68番館」
と「ベーリックホール」をご案内します。
「山手68番館」は日本で初めて造られた西洋式公園で、テニス発祥の地でもある山手公
園内にあります。
余談ですが、こちらのテニスコートでは天皇陛下と美智子皇后陛下がお若い頃テニスを楽
しまれたこともあります。
テニスコートの傍に小さな木造の洋館68番館があります。
テーマ国はスウェーデン。
入り口を入ると大きなクリスマスツリーと伝統工芸の赤い木馬「ダーラナホース」が迎え
てくれます。
暖炉の上には麦わらで作られたトナカイや人形がディスプレイされ、素朴で温かな雰囲気
をかもし出しています。
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館を後にカトリック山手教会前を通り越し「ベーリックホール」へ向かいましょう。
「ベーリックホール」のテーマ国はベルギーです。
重厚なスパニッシュ様式のアーチ型入り口を入り、黒白タイルの床を進むと高い天井の部
屋には大きなテーブルが配置されてあります。
ドライフラワーや木の枝、木の実などブラウン系でコーディネートされた冬枯れの厳粛な
森のイメージ。
シックで落ち着きのある大人のテーブルです。
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当店脇を元町公園へ上がればすぐです。訪れてみてはいかがでしょうか。
あとの四館も楽しみです。

# by gt-toyoko | 2012-12-08 19:05 | 元町近辺情報