魔女通信

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2011年 08月 25日

ヨコハマ トリエンナーレ2011

「ヨコハマ トリエンナーレ2011」へ行ってきました。
3年に一度開催される現代アートの祭典です。
今年のサブタイトルは「世界はどこまで知ることができるか?」

印象に残った作品はミルシャカントルの「幸せを追い求めて」。
ポスターにもなっている作品で、白衣を着用した女性たちが一列に列んで、
真っ白い砂の上を前の人が残した砂上の足跡をホウキで履き消して行くと
いうエンドレスな映像。
白い砂と白衣の白人女性、手に持っているホウキは日本製で赤と緑色の凧
糸がホウキの動きと共に、白い世界に印象的です。
ホウキと女性という取り合わせだけで、なぜか魔女を感じてしまう私です。
白い世界にホウキで痕跡を消し去って行く、、、。
少々ゾクッとする作品です。

この作品を見ていたらカールブッセの詩「山のあなた」を思い出しました。

    山のあなたの空遠く
    「幸い」住むと人のいう。
    ああ、われひととめゆきて
    涙さしぐみかえりきぬ。
    山のあなたになお遠く
    「幸い」住むとひとのいう。    (上田敏訳)

幸せと云うものは留まらないと見えない、実感できないことなのでしょうか。
追い求めても実体がないと。
私は「幸せ」は自分で決めるものと思っています。
つまり、自分が「幸せ」と感じていれば、世間的にどんなに不幸にみえる状
況であっても本人にとっては「幸せ」だということ。
愛とか、幸せとか目に見えないものは信じるしかないのです。
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by gt-toyoko | 2011-08-25 15:28 | 最近あったこと


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