前回に引き続き、カーネーションの原種クローブピンクについて。
店前のクローブピンクが咲きましたので写真をお届けします。
普通のカーネーションはほとんど無臭なのに、この原種のカーネーションは花に顔を
近ずけると本当にクローブの香りがするのです。
現在のカーネーションは花の大きさや色を重視して改良を重ねるうち香りを何処かに
忘れてきたのかもしれません。
カーネーションの話でもう一つ。
十字軍戦争の頃、勇敢な騎士オランドを愛したマルガリータは婚約のお守りとして、
白いカーネーションを鎧の胸当てにさした。一年後彼女の元に届いたオランドの遺体
の胸から一筋の白い花と彼女の髪の束が見つかり、その花は血で赤く染まっていた。
彼女はその花を大切にしまっていたがある日、種を見つけ毎日水と涙をやっている内
芽が出て、咲いた花の花びらはふちは白く中は赤かったという。
この家の家長はこれに感動し赤白まだらのカーネーションを家紋にしたということです。
クローブピンクなのに花の色は紅