魔女通信

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2008年 10月 10日

金木犀は秋の香り

夏の暑さもおさまり涼風が吹き始め、秋のファッションを楽
しみながら街を散策する、丁度今頃の季節、どこからともな
く流れてくる切ないような甘い香り・・金木犀。

金木犀の香りを始めて知ったのは美大の学生だった頃、植物
スケッチ30枚の課題のため訪れた深大寺植物園でした。

何を描こうか友人3人ブラブラ歩いていると、そこはかと漂
い来るあの誘惑的な香り。 
一体この香りはどこから香ってくるのか。
(3人ともその時、金木犀の香りを知らなかった)

友人のひとりは「シャブリつきたくなるような香り!」と云
って、鼻をひくつかせながら香りの源を求めてバタバタ走り
出し、立ち止まってはまた鼻腔をふくらませ「あっちだ」「
こっちだ」と、3人やっとたどり着いたのが深緑の葉に金色
の小さな花が枝にしがみつくようにびっしりついた4メート
ル程の木でした。

沈丁花や梅、山梔子(クチナシ)など香りが強い花木は近く
に来ると思ったほど香らず、花に顔を近づけて確認し「そう
そう、これこれ」というように、私たちも一番低い枝の花に
鼻をくっつけて「これだ!これだ!」と感激したのでした。

しばしうっとり香りにつつまれて、佇んでいたことや、帰路
に見た何とも哀愁に満ちたうすくれないの夕焼け空は今でも
はっきり覚えているものの、課題だった植物スケッチ30枚
は記憶に定かではありません。

思えばあれから数10年、ひんやりした空気と高い空、魅惑
的な金木犀の香りは身体にしみる秋の香りです。
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by gt-toyoko | 2008-10-10 14:10 | ハーブ・自然


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